ネット上で2月7日の衆議院予算委員会での枝野議員と柳沢厚労相との質疑応答が話題になっています。
実際の映像はここで見れますが, 「勤務医つれづれ開業日記」のコメント欄で有志の方々が文章化してくださっており,「ある産婦人科医のひとりごと」でまとめて読むことができます。 長いですが是非一読をお勧めします。 実際のビデオを見ても柳沢厚労相が何をいいたいのかイマイチわからなかったのですが,文章にされたものを読んでもやっぱりよくわからない…。 「産科医の減少は出産数の減少に伴い、需要が減ったため」という言葉だけでも はぁ?なんですが,枝野議員の質問に対して「とにかくネットワーク化,効率化で産科医療はなんとかできる」との返事を繰り返すばかり。いったいこの人の頭のなかでの「ネットワーク化」ってどんなイメージなんでしょう? ネットワークでつなぐと医師や助産師が一瞬で病院から病院へ移動できるとか? 〔追記〕「新小児科医のつぶやき」でYosyan様が「続々産科集約化の算数」として医師数やベッド数,分娩数その他の計算をされていらっしゃいます. 現在の分娩数が110万で、半数が開業医で生まれ、残りの半数を実働3000人程度の産科医で支えても、一人当たりの分娩数は180分娩です。今でもそれだけです。開業医の撤収が進み勤務医負担が6割になったら220分娩となり、7割にでもなろうものなら260分娩になります。開業医の高齢化は既に周知の事です。現役実働産科医の逃散が急速に進んでいるのもまた常識です。去年の6月が平均180分娩だったのが、今なら200分娩になっていても不思議ありません。 どう考えても産科医の減少の方が少子化による出生数の減少より急激に進んでいると思うのですが,柳沢厚労相の答弁を見る限り,厚労省はそう思ってないのでしょうね.
by sui-m
| 2007-02-14 23:00
| 医療
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