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by sui-m
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中原医師の過労自殺訴訟、厚労省が控訴断念
中原医師の労災認定を巡る訴訟で厚労省が控訴を断念した,とのニュースです.
葉書作戦を私が最初に知ったのはネット上からでしたが,職場の同僚や別の病院に勤める友人などからネット以外でも頼まれたりして医療関係者の関心の高さを感じました.
この葉書作戦がどれだけ効果があったのかはわかりませんが,とにかくこれで労災認定が確定したことになります.

民事裁判の判決日は明日,3月29日とのことです.

朝日comより.
小児科医の過労自殺訴訟、厚労省が控訴断念 労災認定へ
http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY200703270524.html

 東京都内の民間病院に勤めていた小児科医、中原利郎さん(当時44)の自殺の労災認定を巡る訴訟で厚生労働省は27日、労災を認めなかった新宿労働基準監督署長の決定を取り消した東京地裁判決を受け入れ、控訴を断念する方針を固めた。宿直勤務が月8回に及ぶなど、判決が認めた過重労働による心的負担の大きさを覆すのは難しいと判断した。
 判決によると、中原医師が勤めていた立正佼成会付属佼成病院の小児科では医師の転職や退職が相次ぎ、中原医師の99年3月の勤務は宿直8回、休日出勤6回、24時間以上の連続勤務が7回で、休日は2日。宿直勤務も「疲労を回復し得る程度の睡眠を確保することは困難」として、「業務は精神疾患を発症させ得る程度の危険性を内在していた」と結論づけた。
2007年03月28日06時16分

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by sui-m | 2007-03-28 23:00 | 医療
救急外来の垣根の低さ
valencienneさんのところにトラックバック

 勘弁してください(泣)

医療系のニュースやブログを見ていると医療は今大変なことになっている,という認識を皆が持っているような気がしてしまうけど,普通の方々の認識はやっぱりこんな感じなんだろうな…とちょっとため息。
(ため息のもとはvalencienneさんの記事じゃなくて,そのトラックバック先の記事。)
先日もテレビであるキャスターが「咳が出て救急外来に行ったら3時間も待たされた!」と軽く怒ってたけど,自分の順番がくるまでに「自分の周りで順番を待っている患者さんの数×診察時間」が最低限かかるのは当たり前で,患者さんが沢山来ているのは病院側のせいじゃないのに。
そこで病院側に怒ったってねぇ…。
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by sui-m | 2007-03-25 23:00 | 医療
福島県立大野病院事件 第3回公判
3月16日,第3回公判が行われた。

そして今日,周産期医療の崩壊をくい止める会のHP上で公判の様子が更新された。

 周産期医療の崩壊をくい止める会 第3回公判について

ロハス・メディカル・ブログでも公判の様子がupされている。

 福島県立大野病院事件第三回公判(1)
 福島県立大野病院事件第三回公判(2)

どちらも長い長い報告になっている。

今回は,手術に立ち会った県立大野病院のS助産師の証人尋問が午前中に約2時間半行われ、午後に手術の麻酔医だった県立大野病院麻酔科H医師の証人尋問が約4時間半行われたとのこと。

S助産師の尋問では検察が2年前の記憶を頼りに胎盤の図を描かせている。
胎盤も子宮も写真があるはずなのに何故図示する必要があるのかー。
どう考えたって2年前の曖昧な記憶を頼りにした図より胎盤そのものの写真を示した方が正確なはずなのに。

以下,ロハス・メディカル・ブログより
検察 胎盤に特に変わった点はありましたか。

S助産師 変わっていました。

検察 どんな点が変わっていましたか。

S助産師 大きさが大きいのと母胎面がグチャグチャになっていて、母胎側の実質にないころがあって、今までに見たことがないものでした。

検察 どんなものか絵に描いていただけますか。

と、ここで弁護人から異議が出る。

弁護人異議 実物の写真が証拠として出ているのですから、絵など描かせずに写真を使えばいいではないですか。

検察 本人のイメージを言葉にしにくい面もあろうかと思いまして。

裁判長 イメージを表現するということですよね。結構です。

理解不能である。写真があるのに、それを使わない理由は何だ?時間の無駄も省けるではないか。

こう思って呆然と眺めていると、再度弁護人から鋭い声が飛んだ。

弁護人異議 検察官の指示に従って描かせてるじゃないか!

裁判長 (珍しく不快気に)指示しないように。(証人に向き直って)あなたの記憶に残っている通りに描いてくださいね。

S助産師 はい、うまく描けないんですが。

一枚の円盤ではなく、夫婦岩のように山が二つある絵を描いた。

検察 実質がない部分はどうなったのですか。

S助産師 ここに実質があったのか取れてなくなったのか何なのか。

検察 どう感じましたか。

S助産師 ここにあったものが取れてしまったのかと思いました。

検察 取れてしまったものは、どこにあるのですか。

S助産師 納盆になかったので子宮にあるのかなと思いました。

検察 母体から取り出したものは皆納盆に載せることになっていたのですか。

S助産師 はい。

検察 だから子宮に残っていると思った。

S助産師 はい。



検察側の言い分は「本人のイメージを言葉にしにくい面もあるかと思って」。

大事なのは彼女がどう思ったか,ということではなくて,実際の胎盤はどういう状態だったのかということではないのか?
結局ここで求められているのは実際の胎盤の状態がどうだったか,ということではなく,S助産師が「ぐちゃぐちゃだと思った」,「子宮に残っていると思った」という証言なんだろう。

やっぱり,裁判は「真実を明らかにするところ」ではないんだな。
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by sui-m | 2007-03-21 23:00 | 医療
勤務医不足
救急指定を返上する病院が増えているような気がしていたけど,
実際こんなに減ってたのか,と数字を見て改めて驚いたニュース。

以下は記事

勤務医不足深刻、5年で430病院が救急指定返上(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070320it01.htm
 全国の「救急告示医療施設」(救急病院)の総数が過去5年間で「医師不足」などを理由に1割近く減っていることが、読売新聞の緊急自治体アンケートでわかった。
 減少傾向には歯止めがかかっておらず、いざという時に患者の受け入れ病院がなかなか見つからないなど、救急体制の危機が深刻化している実態が浮き彫りになった。
 読売新聞が全国47都道府県を対象に、救急体制について聞いたところ、2001年3月末に全国で5076施設あった救急告示医療施設が06年3月末までに約8・5%に当たる432施設減少し、4644施設になっていた。今年度に入っても減少傾向は変わらず、38都道府県の121施設が救急告示(救急医療施設の指定)を撤回、または撤回する予定だ。
 医療施設が告示を撤回する理由については、38都道府県のうち6割以上にあたる24自治体が、「医師の確保が困難」(青森県)、「常勤医の退職」(秋田県)、「医師などの体制確保が困難」(福岡県)など医師不足による受け入れ体制の問題を挙げた。勤務医不足で夜間当直体制が確保できず、撤回するケースも相次いでいる模様だ。
 救急医療施設の減少で地域によっては一刻を争う救急患者の搬送先確保にも困難が生じているが、救急告示を撤回していない医療施設でも患者の受け入れが困難となる施設も多く、山梨県東部では東京都内の病院に高速道路を使って搬送するケースも相次いでいる。
 救急医療施設の過去5年間の増減について都道府県別にみると、37都道府県で減少。特に北陸、四国の減少率が高かった。同数は3県。増加したのは7県だった。
 東日本で増加した県はなかった。地域医療の中心となるべき医療施設が、指定を次々と撤回する背景には地方で深刻化する病院勤務医の人員不足があることは確実といえそうだ。
 アンケートは、2月末から3月上旬にかけ、自治体の地域医療担当部署に書面で実施し、全47都道府県から回答を得た。
(2007年3月20日3時4分 読売新聞)

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by sui-m | 2007-03-20 23:00 | 医療
小児科医中原医師の過労死認定
3月14日,故中原利郎医師の労災認定をめぐり行われていた行政裁判で,
故中原医師の労災を認定する判決が下されました。

今回の裁判までの道のりについては
「小児科医師中原利郎先生の過労死認定を支援する会」のHPに詳細が掲載されています。

さらに支援する会では裁判終了後より
国が控訴しないよう働きかける運動を始められています。

HPより
国が控訴しないよう働きかける要請行動にご協力をお願いします。
下記のPDFファィルをA4サイズの紙に横向きに印刷して、
点線に沿って切り取り、官製葉書に貼り付け大至急発送してください。
(PDF形式です)
http://www5f.biglobe.ne.jp/~nakahara/youseihagaki.pdf


「HPにあるPDFをプリントアウトし,
 それらを切り抜いて葉書に貼り,
 厚生労働大臣,東京労働局長,新宿労働基準監督所長へ送る。」

必要なのは葉書が3枚。
あとは貼って郵送するだけです。

何故,国の控訴を阻止することが重要なのか。
「新小児科医のつぶやき」の774氏様のコメントより。

① については、通常の行政裁判では、メンツのため、わざわざ控訴して和解するのが普通ですので、控訴はまずありうると思っています。なぜなら控訴しないと敗訴確定ですが、控訴すると判定は確定しておらず、和解で事実上故人には保障できるという形になるからです。ただ、和解しないかもしれないし、今後同じ事例があっても労災と認められるか分からなくなります。何しろ判決は確定しない状態ですから。「勤務医開業つれづれ日誌」で中間管理職様(管理人)が始められた、控訴させない運動には微力ながら協力するつもりです。


控訴となったら更に長い時間を要するだけでなく,
控訴後和解という形で終われば,判定が確定されないまま,
宙ぶらりんなままにされる,ということもあり得る-。

過酷な労働環境の末に過労死しても労災が認定されない。
そもそも過労死するような労働環境が当たり前のように存在する今が,おかしいのだと思います。
現に今も,周りを見回せば疲れきった勤務医がたくさんいます。

テレビの報道の最後に、中原医師のご遺族の方がこうおっしゃっていたそうです。
「この判決が医療の改善の第一歩となると確信しています。」

そうなることを願います。


参考Blog
勤務医 開業つれづれ日記 
 【速報&お願い】故小児科中原利郎先生 行政訴訟に勝訴 厚労大臣へ手紙を書こう!
道標 Guideboard
 小児科医中原利郎医師の過労自殺認定裁判勝訴
産科医療のこれから
 重要なお願いがあります。小児科医中原先生の過労死について!
いなか小児科医
 中原先生の過労死認定
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by sui-m | 2007-03-15 23:00 | 医療
国循続報
3月初日の衝撃のニュースから早や10日。
予想通りというかなんというか…。
心外の先生方も退職されるようです。

一斉退職カバー予定の医師2人も退職 国循センターICU
http://www.sankei.co.jp/seikatsu/kenko/070310/knk070310000.htm
 国立循環器病センター(大阪府吹田市)の外科系集中治療科(ICU)の5人の専門医全員が3月末で一斉に退職する問題で、4月以降ICUをカバーすることになっていた心臓血管外科からも40代のベテラン外科医2人が3月末で退職することが9日、分かった。
 同センターの心臓血管外科は、虚血性心疾患や弁膜症、不整脈疾患の外科治療のほか、慢性心不全患者に対する補助人工心臓の装着や心臓移植などを担当する。循環器病治療の国内最高峰である同センターは、国内で実施された41例の心臓移植のうち半数の21例を手がけている。
 退職する2人の医師は執刀を含め、そうした治療の中心的役割を果たしていた。
 ICU専門医の一斉退職にともない、同センターは外科とICUの分業態勢の見直しを検討。4月以降は、術後患者の管理・集中治療も執刀した外科チームが継続して行うとし、心臓血管外科にはこれまで以上の治療内容と責任を担わせる計画だった。
 同センターは「2人に代わる新しい医師を採用するため努力している。4月には補完し、患者に迷惑がかからないようにしたい」としている。
(2007/03/10 08:06)


ICUの先生方の辞職がニュースになったとき,確かセンター側は「手術件数は減らさない」と言ってたはず。
4月まであと20日。
きっと4月以降ももう手術予定って決まってますよね?
「執刀を含め、そうした治療の中心的役割を果たしていた」ようなベテラン医師二人の代わりが今のような状況で,そんなにすぐに見つかるのかどうか。
見つからないのはわかってるけど,センター側としてはこう言っておくしかないということでしょうかねえ。
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by sui-m | 2007-03-10 23:00 | 医療
衝撃のニュース
春の人事に向けて3月に入ればなにかしら大きなニュースがある,と言われてはいました.
まさかこんな大きなニュースが初日にでるとは….

ICU医師全員退職へ 国循センター 執刀との分業困難
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070301-00000017-san-soci

 国立循環器病センター(大阪府吹田市)で、外科系集中治療室(ICU)の専属医師5人全員が、3月末で同時退職することが28日、分かった。同センターは国内で実施された心臓移植の半数を手掛けるなど循環器病治療の国内最高峰で、ICUは心臓血管外科手術後の患者の術後管理・集中治療を受け持ち、診療成績を下支えしてきた。同センターはICU態勢の見直しを検討している。
 同センターによると、ICUには5人の専門医が所属。所属長の医長を含む2人のベテラン医師が辞職を表明したのをきっかけに、指導を仰げなくなる部下の3人の医師も辞職を決めたという。
 ベテラン医師2人は辞職の理由を「心身ともに疲れ切った」と説明しているという。
 同センターのICUが対象とするのは、先天性心疾患や冠動脈・弁疾患、心臓移植、大血管疾患などさまざまな心臓血管外科系の難病患者。成人だけでなく小児も対象とし、外科手術後の患者の最も危険な時期の全身管理や集中治療を24時間態勢で行ってきた。
 ICUの入院病床は20床で、年間1100症例を超える重篤な患者を受け入れ、常に患者の容体の急変に備え、緊張を強いられる環境にあった。
 同センターは、5人に残るよう慰留を続けているが、辞職の決意は固いという。
 このため4月以降は、他部署からICUの専属要員を確保するものの、ICUでの患者の超急性期管理・集中治療は、執刀した外科チームが責任を持って行う態勢にすることを検討している。
 同センター運営局は「特にベテラン2人に代わる人材はおらず、これまでのように執刀チームとICUの分業ができなくなる。しかし、手術件数を減らしたりICUでの管理が不十分になるなど患者に影響を与えるようなことはない」と話している。
3月1日8時0分配信 産経新聞



辞職の理由が「心身ともに疲れ切った」です.
ICUがどれだけ多忙か,ましてや国立循環器病センターです.
その忙しさは想像するに余りあります.
5人で20床,年間1100件の24時間術後管理.しかもICU.
どうしたって「激務」以外の言葉になりません.

これに対する運営局の発言があきれるばかり.
ことの重要さをわかっていて知らない振りをしているのか,
ほんとにわかっていないのか.
執刀チームに術後管理もやらせて,それで十分ということにするつもり?
5人が専従でやっていて「疲れきって」しまうような激務ですよ.
執刀チームもいなくなってしまうんじゃないかなどとは欠けらも考えないんでしょうねぇ.


〔追記〕
別のソース

ICUの医師集団で退職 国立循環器病センター
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007030101000303.html

 大阪府吹田市の国立循環器病センターで、集中治療室(ICU)の専属医師7人のうち5人が3月末に退職することが1日、分かった。
 センターによると、ICUは20床。心臓移植など心臓血管外科手術を受けた患者の術後管理などを担当している。4月以降は専属医師を補充せず、執刀した外科チームが術後管理も担当するなどして対応する。センターは退職の理由を明らかにしていない。
 佃龍庶務課長は「診療機能の低下はなく、患者への影響はない」と話している。
 センターによると、所属長の医長を含む30-40代の男女5人が退職を表明。センター側は慰留を続けたが意志が固く受け入れたという。
 国立循環器病センターは1977年に設立。心臓移植など循環器病治療の先進病院で、ICUでは重篤な患者を年間1000人以上受け入れている。
(共同)
(2007年03月01日 13時22分)


最初のニュースで「運営局」として発言したのは庶務課長さんだったようですね.
影響がホントにないのかどうかはっきりするのに時間はそうかからないと思うのですが,「影響が出た」ときに運営局はどうするでしょうか?誰か責任とるの?
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by sui-m | 2007-03-01 23:00 | 医療