医療に関わることなどを
by sui-m
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
なかのひと AX
カテゴリ:医療( 27 )

一週間後,判決が出ます
随分ご無沙汰してしまいました.

長いこと更新していなかったにもかかわらず,
お訪ねくださった皆様,本当にありがとうございます.


今日からちょうど1週間後の8月20日水曜日に
福島大野事件の判決がでます.

突然の逮捕から2年半.

最初は何が起こったのか,何が起きているのかが知りたくて,
その後はこの事件がどうなっていくのかが気にかかって
ずっと情報を追いかけてきました.
公判が始まってからは,その様子が知りたくて
傍聴に行ってくださった方々の傍聴記を読み続けました.


K先生逮捕の際の報道で、
(毎日新聞、福島ニュース 2006年3月14日)

全国的にも医師側の反発は続く。
こうした動きに捜査関係者は
「公判が始まれば、今までの同情論がひっくり返る。
それが過失の証明になる」と自信をのぞかせる。


こんな言葉がありました.

公判も終わりを迎えようとしています.
いったいどんな過失が証明されたというのでしょうか.



あれから2年半.
医療を取り巻く状況は随分と変わりました.

その大きなきっかけとなったのはこの事件です.


判決の出る8月20日午後から

「福島大野事件が地域産科医療にもたらした影響を考えるという
シンポジウムが行われます.

HP:http://plaza.umin.ac.jp/~oono-obs/cgi-bin/wiki/wiki.cgi

このシンポジウムについては
僻地の産科医先生の「産科医療のこれから」
名古屋医療センター 産婦人科 野村麻実先生が投稿した記事が詳しいです.

大野事件の判決日、福島に集まりましょう!!!
http://obgy.typepad.jp/blog/2008/08/post-1341-23.html



できるなら私も当日は福島に行き,
判決をこの耳できき
このシンポジウムにも参加したい.

そう思っています.


でも週の真ん中,遠く福島まで行くのはなかなか簡単なことではありません.


シンポジウムに実際に参加できなくても
何か伝えることはできないのか?

そんな人たちのために
メールでコメントを送ることができるようになったそうです!


メールアドレス:oono.obs@gmail.com 宛てに

「コメントのみですが」と記載して都道府県、年齢、性別を記入し
応援メッセージや意見などを送れば
当日のシンポジウムで紹介,または配布してくださるそうです.

内容は産科の崩壊、医療刑事事件の問題など、困っていることでもなんでもよく,
K先生への応援メッセージはご本人の手元に必ず届けて下さるそうです.
(応援メッセージはシンポジウムでは公表されません)

医療関係者の方はもちろん,それ以外の方もどんどんメールしてください,とのことです.


あと、1週間です.

当日,会場に実際に行くことはできなくても
どんなに多くの人間がこの事件に注目していたのか,ということを示すことができます.
K先生に応援メッセージを伝えることができます.

どうか皆様,メッセージをお願いします.
[PR]

by sui-m | 2008-08-13 20:24 | 医療
あれから2年
我々は福島大野病院事件で逮捕された産婦人科医師の無罪を信じ支援します。

f0144941_9101345.gif


K先生の突然の逮捕から2年が経ちました.

公判も既に12回を終えました.
実際に傍聴に行くことはできないけれど,
お忙しい中,時間を割いて公判の傍聴に行き,
ネット上で報告してくださる方々のおかげで
公判の詳しい様子を知ることができます.

読むのがつらい傍聴記もありました.
それでも毎回読んでいます.


K先生が逮捕されてからの報道や詳細な公判の傍聴記を読むと
なんだかいつも胸の中にもやもやしたものが残ります.
先日,大好きななな先生のブログを読んで
そのもやもやが形をとって見えた気がしました.

ななのつぶやき
福島県立大野病院事件に思う



K先生逮捕の際の報道で、
(毎日新聞、福島ニュース 2006年3月14日)

全国的にも医師側の反発は続く。
こうした動きに捜査関係者は
「公判が始まれば、今までの同情論がひっくり返る。
それが過失の証明になる」と自信をのぞかせる。


というものがありました.

同情論がひっくり返る?
過失の証明になる?

今までの12回の傍聴記を読んでもなお,
私にはなぜK先生が逮捕されなければならなかったのかがわかりません.

逮捕に至るまでの間に何か大きな誤解が生じていたのではないでしょうか?

100%安全な,完全な医療はありません.

可能な限りの最善の治療を施そうと努力して
それでも最良の結果が得られなかったとき
それは私達医師が負うべき罪となるのでしょうか?


K先生の無罪を信じています。
[PR]

by sui-m | 2008-02-18 08:59 | 医療
福島県立大野病院事件第12回公判(速報)
今日は福島県立大野病院事件の第12回公判の日です.

ロハスメディカルブログさんのところに早速速報がでています.

ロハスメディカルブログ
福島県立大野病院事件第12回公判(速報)
http://lohasmedical.jp/blog/2008/01/12.php


今日はご遺族の方の意見陳述があったようです.


…どんなに言葉をつくしても,
それがご遺族の求める「真実」と同じでない限り,
それらは「嘘」や「言い訳」でしかなく,
「医学の真実を集めていない書きこみ」になってしまうのでしょうか?


結局今でもご遺族の思いは

弁護側の証人の方々は、加藤先生の手術は一般的な内容であり、特に問題がなかった、と言われました。特に問題がなければ、なぜ、妻は死んでしまったのか、とても疑問です。


肉親は、術前診断から癒着胎盤の徴候があったにもかかわらず、アドバイスを無視し、暴走し、手術中の数々の警鐘にかかわらず、命を奪った、加藤医師の声が許せません。


というところでとまったままなんですね.
[PR]

by sui-m | 2008-01-25 17:25 | 医療
"県立奈良病院訴訟" 時間外手当支払いを求めて提訴したわけ
退会しようと思いながら,いままで放置していたm3.com.
こんな記事を見つけました.

新春スペシャル2008
Vol.7◆医師の勤務実態
時間外手当支払いを求めて提訴したわけ
"県立奈良病院訴訟"の担当弁護士・藤本卓司氏に聞く
http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080121_1.html

"県立奈良病院訴訟"とは2006年12月に奈良県立奈良病院に勤務する産婦人科医が時間外手当の支払いを求めて提訴した訴訟です.

提訴したその後についての情報がなく,気になっていました.

今回の記事によると2007年1月に初公判があり、これまでに開かれた公判は4回.
判決は今年の夏ごろになるのではないでしょうか,とのこと.

裁判の争点は,分娩や救急患者への対応をしていた「宿日直」が「労働」に当たり、時間外手当の対象になるかどうか.

その他,記事では,提訴までの経緯や,提訴された先生方の勤務状況(2年間で1人は、宿日直155日のほか、宅直(オンコール)が120日、もう一人は158日、126日,とか),県の対応の様子などが書かれています.

何度読んでもため息がでるのは下記.

(一部引用)
 
しかし、病院からは、宿日直手当が1回当たり2 万円のみ支払われていただけで、宅直に対しては一切の支払いはありませんでした。宅直は、1人体制の宿日直では対応しきれない場合に備えて、医師たちが自主的にやっていたからです。県は「勝手にやっていること。職務とは関係ない」との見解でした。



私は現在,月の半分がオンコールです.
他の科の先生方に比べれば実際に呼ばれる回数は少ないですけど,
それでもオンコールのときは遠出はせず,
携帯の電波が届く範囲にいるようにしています.

宅直代をくれ,と言うつもりはないけど,
「職務とは関係ない」と言われちゃうと….
なんだかな.うー.

まだ退会されていない方は是非ご一読を.
[PR]

by sui-m | 2008-01-23 19:38 | 医療
あんな思いはもうしたくない
「ななのつぶやき」という大好きなブログがあります.

「激務」という言葉でさえ表現しきれないほどの忙しさの中にありながら,
優しい目線で紡がれるなな先生のブログを読むのが楽しくて
更新を心待ちにしています.

時として非常につらい話題になりながらも
なな先生の暖かいお人柄が偲ばれる文章に
「ほっこり」とした気分になって「明日も頑張ろう」と
いつも元気の素をいただいていました.

今回のエントリー『犠牲』はとてもつらい記事です.
なな先生の身近で起こった「突然の死」が語られています.

読んでいて涙が止まりませんでした.

私のつたない言葉で言い換えるよりも,
なな先生の全文を転載させていただきます.


『ななのつぶやき』より
犠牲
http://blog.m3.com/nana/20071120/1

身近な医者を、2人亡くしています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一人は約10年前。
当時30代の、先輩医師です。
研究に、臨床に、非常に忙しくなさっていました。
たまにご連絡を下さる時は、決まって深夜2時3時のメールでした。
学生時代は体育会でご活躍された先生で、
人間?と思いたくなるようなタフさと、ひょうひょうとした笑顔を併せ持った
爽やかな先生でした。
大学病院勤務時代の夏、当時研修医だった私たちを集めて
ナイター見物に連れて行って下さったことがありました。
外野席で、ビールを飲みながらハンバーガーとポテトをほお張って
みんなでひゃあひゃあ言っていたら、
先輩だけ眠ってしまったのを、今でも覚えています。

その日も、病院で夜遅くまでお仕事をなさっていました。
術後の患者さんが落ち着くのを見届けた後、
0時過ぎから論文の添削を始めたところまでは、他の医師が見ていました。
翌朝、出勤してきた同僚医師が、医局で倒れている先生を見つけた時には
既にお亡くなりになっていたそうです。

葬儀には、婚約者の女性は出て来ることができなかったと、
後で聞きました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今度は、友人医師を亡くしました。
彼女も、30代です。

同じ職場の上級医師が、過労でその病院に入院中でした。
元々、一人が過労になるような労働環境ですから、
多くをお話しする必要はないでしょう。
一人が入院・休職しても、現在の医療事情では代替要員は派遣されませんので、
残ったドクターたちは、目も当てられない忙しさでした。
緊急opeのある科の医師で、毎日遅くまでopeをした上に、
夜中も容赦なく呼び出されていました。
「過労だけは気をつけようね。壊れる前に、逃げようね」
と、お互い言い合っていたのに・・・

その日、彼女は当直でした。
翌朝、交代で当直に来た若い先生が当直室に入ると
彼女は机にうつ伏せになった状態で、亡くなっていたそうです。
大きな悲鳴を聞いて、一番に駆けつけた人が
何と過労で入院中の、彼女の上級医師でした。
その先生は、自分が休職したからだと自分を激しく責め、
入院先も変えた上に、退職されてしまいました。
残った同じ科の先生たちも、全員がご自分を責め続けています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

二度と犠牲者を出したくありません。
どうしたらいいでしょう。



亡くなられた先生のご冥福を心よりお祈りいたします.

残されたご家族,ご友人の方々の悲しみはいかばかりでしょう.

既に沢山のトラックバックが寄せられていますが,
同じように先輩や同僚,後輩の医師を突然失った経験のある医師が
こんなにもいたのかと驚かされます.

私も後輩を一人亡くしています.
スポーツの得意な,30代になったばかりの後輩でした.

眠りにつく前までは全くといって普段と変わりはなかったのに
二度と目を覚ますことはありませんでした.
病院を変わったばかりで,かなりストレスフルな毎日であったと聞きましたが
これといった持病もない,健康な若者なはず,でした.

いったい何故…と誰もが思いましたが
結局,亡くなった原因はわからないままでした.

後日,命日にお墓参りに伺った折にお母様が
「この季節になると,今でもつらくてつらくて,どうしようもなくなるんです…」と
肩を落とされてつらそうにおっしゃっておられたのが忘れられません.

あんな思いはもうたくさんです.


今この瞬間にも,昨日の朝から,いやそのもっと前から
ほとんど眠らずに働いている医師がいます.
たった一人欠けるだけで,どうしようもなくなるような
ぎりぎりの現場がたくさんあります.

そしてこれらの環境が良くなる見込みは現時点では全くありません.

いったい,どうすればいいのでしょうか.
[PR]

by sui-m | 2007-11-21 12:02 | 医療
その夜の奈良医大
奈良の死産事件の報道が続いています.
受け入れを断った病院が悪い,奈良医大には空きベッドがあったのに!という論調が目に付きますが,奈良医大には本当に受け入れる余裕があったのでしょうか?

搬送依頼があった夜の状況の詳細が奈良医大のHPに公表されました.

奈良医大HPより
今般の妊婦救急搬送事案について
http://www.naramed-u.ac.jp/~gyne/2007.08.28.html

 去る8月29日、救急搬送中の妊婦さんが不幸にも死産にいたりましたことについて、誠に遺憾に感じております。
 今回の事案につきましては、マスコミを通じて、さまざまな報道がなされておりますが、当病院の産婦人科における8月28日から29日にかけての当直医師の勤務状況や当病院と救急隊とのやり取りについて調査しましたので、その結果を公表いたします。

平成19年8月28日の当直日誌記録より

(産婦人科当直者 2名)

時間 対応内容

8月28日(火)     夕方から抜粋

19:06         
妊娠36週 前回帝王切開の患者が出血のため来院、診察後に帰宅
19:45         
妊娠32週 妊娠高血圧のため救急患者が搬送され入院、重症管理中
09:00~23:00     
婦人科の癌の手術が終了したのが23:00、医師一人が術後の経過観察
23:30         
妊娠高血圧患者が胎盤早期剥離となり緊急帝王切開にて手術室に入室
23:36~00:08     
緊急帝王切開手術
00:32         
手術から帰室、医師一人が術後の処置・経過観察をする。重症のためその対応に朝まで追われる。妊婦の対応にもその都度応援する。当直外の1名の医師も重症患者の処置にあたり2:30ごろ帰宅


8月29日(水)

02:54        
妊娠39週 陣痛のため妊婦A入院、処置
02:55         
救急隊から1回目の電話が入る(医大事務当直より連絡があり当直医一人が事務に返事) 「お産の診察中で後にしてほしい」、そのあと4時頃まで連絡なし
03:32         
妊娠40週 破水のため妊婦B入院、処置 (これで産科病棟満床となる)
04:00         
開業医から分娩後の大量出血の連絡があり、搬送依頼あるが部屋がないため他の病棟に交渉
04:00頃       
この直後に救急隊から2回目の電話が入る 「今、当直医が急患を送る先生と話しをしているので後で電話してほしい」旨、医大事務が説明したところ電話が切れた
05:30(病棟へ)   
分娩後の大量出血患者を病棟に収容 (産科満床のため他の病棟で入院・処置)
05:55         
妊婦Aの出産に立ち会う。その後も分娩後出血した患者の対応に追われる
08:30         
当直者1名は外来など通常業務につく、もう1名は代務先の病院で24時間勤務につく


嵐のような一晩です.
朝9時からやっていた婦人科の手術が終わったのが23時.
重症の母体搬送を受け入れ→緊急帝王切開.
陣痛・破水による入院2例(うち1例は出産).
分娩後の大量出血の母体搬送受け入れ(しかも産科満床のため他病棟で管理)


当直医の先生方は当然「夜勤」として夕方から働き始めたわけではなく,28日の朝から通常通りの勤務をし,この一晩を上記のような慌ただしさで過ごし,なおかつ29日の朝からまた通常勤務,あるいは代務先の病院で24時間の勤務に入られています.この状況では仮眠すらとれていないのでは…?

マスコミはこのような状況でも,それでも受け入れるべきだったと言うのでしょうか.

しかも『妊娠24週』と判明したのは児を死産してからで,搬送当時の情報は『妊娠3ヶ月の流産』程度だったはず(各社報道も最初は『妊娠3ヶ月』となっていましたよね).妊娠3ヶ月の頃の流産だとすれば児側の要因であることが多く,医療が提供できることはほとんどありません.緊急度としてはかなり低い.

もしこの妊婦さんを受けれいれていたら,その時点で奈良医大の産科病棟は満床です.
今度はその次の妊婦Bさんや大量出血後の妊婦さんの受け入れ先を探す必要がでてきたことでしょう.もしかしたら間に合わず,今度はそちらが『たらい回し』とニュースになっていたかもしれません(っていうかなったでしょうね,きっと),


何度読んでも胸が苦しくなるような夜の状況ですが,この日が特別に忙しかったというわけではなく,この先生方はこうやって奈良の産科を支えていらっしゃったのでしょう.

そして多分これは奈良だけではなく,全国の産科の先生方の現状です.
[PR]

by sui-m | 2007-09-01 08:38 | 医療
「たらい回し」その後
奈良の事件の報道が続いていますが….

2ちゃんねる 既婚女性板より.

【また】胎児搬送先で死亡確認【奈良】

274 :可愛い奥様 :2007/08/30(木) 18:52:37 (p)ID:NOBS/W2P0(20)
 妊婦搬送中流産:「また」揺らぐ搬送体制への信頼 救急車行き先なく /奈良
◇「行政は何をしていたのか」 出産控えた女性、不安の声
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/20070830ddlk29040614000c.html

 妊娠3カ月だった橿原市の女性(38)が橿原消防署(中和広域消防組合)の救急車で救急搬送中、大阪府高槻市内で交通事故に巻き込まれ、流産した問題で、出産を控えた女性らからは「ショックだ」「行政は何をしていたのか」と不安や批判の声が上がった。大淀町立大淀病院で昨年8月、五條市の高崎実香さん(当時32歳)が分娩中に意識不明となり、転送先探しが難航した末に死亡した問題が起きたばかり。県内の救急搬送システムへの信頼が揺らいでいる。【高瀬浩平】

 来年1月に出産予定の五條市内の30代女性は「あんなに遠くに運ばれるのかと思うとショックだ。長い間車に揺られるのは赤ちゃんにとって良くない。なぜ県立医大付属病院が受け入れなかったのか。手術が終わってからでも処置すればよかったのに」と話した。
 今年11月に出産予定の五條市内の20代女性は「自分にも同じようなことが起きたらと思うと不安。急な破水や出血など異常があったら、十分に対応してくれるだろうか。今後も起こらないとは限らない」と話した。
 高崎実香さんの夫晋輔さん(25)と義父憲治さん(53)が奈良市の奈良女子大で講演した際、体験談を聞いた同大学の学生は「ニュースを見て、またかと思った。県内にも大きな病院が複数あるのに、なぜ搬送できなかったのだろうか」と疑問を投げかけた。
 市民の立場で医療の安全を求める活動を続け、生駒市新病院整備専門委員会の委員を務める高校教諭、勝村久司さんは「県内では10年以上前から、救急車はすぐに来ても、行き先がないということが指摘されていた。産科や小児科は市民が必要としている救急医療で、行政が責任を持ってやらないといけない。県立医大付属病院が受け入れなかったのは非常に大きな問題だ」と憤った。

毎日新聞 2007年8月30日

>市民の立場で医療の安全を求める活動を続け、生駒市新病院整備専門委員会の委員を務める高校教諭、勝村久司さん
なぜこんな回りくどい書き方をする。毎日新聞。

284 :可愛い奥様 :sage :2007/08/30(木) 19:27:07 (p)ID:o5O8PzeD0(9)
>>274
無責任な自分勝手な発言だよな

>>なぜ県立医大付属病院が受け入れなかったのか。
手術が終わってからでも処置すればよかったのに」と話した。

結果論であって、その手術が長引いて、今回の女性の結果が流産なら
誰の責任になるんだよ?


容易に受け入れたと批判するだろ?
都合良い解釈ばっかりせずに
かかりつけもいない、妊娠時期も不明とかの女性の行動をどう思うかを
考えろよ


322 :可愛い奥様 :2007/08/30(木) 21:08:02 (p)ID:Q7n+2VAdO(16)
都会の、夜中の交通事故だって、搬送先を探すのに三時間かかることはありますよね。
医療叩きの報道は異常です。
今回のケースはきちんと検診を受け、
かかりつけ医にダイレクトに連絡していれば、その場で搬送先が決定していたのではないかと思います。
この事件を良い教訓だと受け止め、
子作りには責任が伴うことを自覚することと、
妊婦は、日頃から自己管理をしっかりと行うように促すような報道ができたら、マスコミを見直しますよ。

実際に妊婦ですが、そういう情報のほうがよっぽどありがたいです!



こんな報道はないのでしょうか.
[PR]

by sui-m | 2007-08-31 09:56 | 医療
フジテレビに勝訴 名誉回復への一歩
昨日,ある民事訴訟で原告勝訴の判決が出ました.

マスコミの理不尽な報道に対し,たったひとりで立ち向かっていらっしゃる,
紫色の顔色の友達を助けたい先生の本人訴訟での一つ目の勝訴です.
フジテレビの報道による名誉毀損が認められました.
(勝訴としては週刊女性「主婦と生活社」に引き続き二つ目になります)

ご本人のブログに詳細が掲載されています.
『勝訴 フジテレビ訴訟 本人訴訟第1号』

同じ日の午後には別の訴訟の弁論が行われたとのこと.
さらに刑事第二審もあります.
まだまだ長い道のりです.
今まで先生が費やされた時間,そしてこれから費やさなければならない時間を考えると暗然たる思いになります.

どうか1日も早く医師としての名誉が回復されますように.
陰ながらではありますが応援しております.


この勝訴についての報道です.
東京新聞より 
無罪判決の報道で名誉棄損 医師がフジテレビに勝訴
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007082701000535.html
 
東京女子医大病院で2001年、心臓手術を受けた群馬県の少女=当時(12)=が死亡した事故をめぐり、業務上過失致死罪で1審無罪となった元担当医が、判決を報じたフジテレビの4番組で名誉を傷つけられたとして、同社に1500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、うち1番組の名誉棄損を認め、100万円の賠償を命じた。
 土肥章大裁判長は「無罪に疑問があることを示唆する情報を多数提供しており、元担当医が未熟で過失があったため事故が生じた可能性があるとの印象を与えたことは否定できない」と指摘。「当初は罪を認めた」との報道内容についても「事実とは認められない」と判断した。
 元担当医は05年11月30日、東京地裁で無罪判決を受けた。
 判決によると、フジテレビは同日夕のニュース番組で、判決内容を報道した際、医師が未熟だったとする趣旨の弁護士のコメントを紹介。また、元担当医と被害者遺族の双方が記者会見をしたのに、遺族のコメントだけを放送した。



明日8月29日は奈良県大淀病院事件民事裁判第2回が行なわれる予定です.
こちらも注目しております.
[PR]

by sui-m | 2007-08-28 14:45 | 医療
福島県立大野病院事件 第6回公判
7月20日,福島県立大野病院事件の第6回公判が終了しました.
今回はこの事件の鑑定書を書いた新潟大学医学部産婦人科教授の田中憲一先生に対する尋問が行われました.

今回も周産期医療の崩壊をくい止める会のHP上に詳細な公判傍聴録が掲載され,ロハスメディカルブログでも公判の様子がupされています.また,周産期医療の崩壊をくい止める会の報告の冒頭には佐藤教授の傍聴記も掲載されています.

周産期医療の崩壊をくい止める会  
 第六回公判について

ロハス・メディカル・ブログ
 福島県立大野病院事件第六回公判 (1)
 福島県立大野病院事件第六回公判 (2)

いつものことながら,どちらも長い報告です.
こうやって記録してくださる方々がいらっしゃるおかげで,実際に傍聴することのできない私たちも裁判の様子を窺い知ることができます.
本当に有り難うございます.


今回の公判でも術前診断としての画像診断が話題になりました.
癒着胎盤の術前診断として超音波検査とMRI検査が取り上げられています.

まず,弁護側の尋問で超音波検査について触れられたところから.

この前の部分で証人は弁護側から,超音波検査はプローベの角度や押さえる強さを変えることによる画像の変化を経時的に見ながら医師は総合的な判断を下すのではないか,と質問され,同意しています.
その後,検察側から提示された数枚の写真で癒着胎盤を疑うべきであったと証言したことについての質問が行われます.


第六回公判についてより
弁護1: まず、12月3日。青いマジックでしるしをした、ここに血流が認められるから、先生は癒着胎盤を疑うべきであったと。

証人: いえ、疑っても良い、ということです。

弁護1: でも、今の血流はごく一般的に見られるものではないですか

証人: 見られることもあります

弁護1: 先生は癒着胎盤の患者さんについて診察をされたことはない、ということは当然、癒着胎盤の超音波検査をやったこともない。それなのにどうして、この血流をみて、癒着胎盤を疑ったらいい、などということがわかるのですか

証人: それは、前回帝王切開で、全前置胎盤なので、他の人よりその、前壁の癒着胎盤の確率が高いと。

弁護1: それは一般的に言われていることですね。前回帝王切開で全前置胎盤の場合は、前壁に癒着しやすい。だからそれを疑う、それは結構ですよ。そのことと、今のその超音波検査、これで青のマジックで、なんか白く見える、血流がある、だから疑うべきだ、ということは全く結びつかないのではないですか。

証人: 本で書いてあるのが、その子宮前壁の線が見えない、ということが書いてあるので、疑ってもよいのかなと・・


午前中の検察側からの尋問に対しては超音波所見から癒着胎盤を疑うべきであったと答えていたように思うのですが,上記の文章を読むと,画像所見から癒着胎盤が疑うことが可能であったというよりは,「前回帝王切開で,全前置胎盤なので癒着胎盤の確率が高い」から疑うことが可能であった,とおっしゃっているように感じられます.
超音波検査はプローベを当ててから検査終了までの全ての画面が診断対象となります.残された写真はその一部に過ぎません.もちろん,大事な所見を写真に残すのですが,実際に検査を行った者以外が更にその写真の一部を見て診断するのは非常に難しいことと思われます.
しかも証人は周産期の専門家ではありません.
佐藤教授の傍聴記にもその当たりのことが述べられています.

佐藤教授の傍聴記より
午前中は検事の尋問に答えた。この中で重要で問題になったところは、癒着胎盤の予測であったが、田中教授は2枚の超音波写真から子宮前壁で子宮と癒 着を疑っていいと思ったと証言した。しかし、その2枚の超音波写真のうち1枚は子宮頚管の内子宮口から主に後壁の一部に胎盤が存在する写真で、田中教授は 内子宮口のところにある低エコーが存在するところを指し、ここが癒着をしていると疑ってもよい所見と証言した。そこは血管が存在するところで、決して癒着 を疑わせる所見ではないことは専門家が見ればわかる所見である。内子宮口の所が癒着していることは稀であるし、実際に今回の場合前壁にあった胎盤は簡単に 剥離し、癒着は後壁に認められたのである。もう一枚も子宮前壁のところに存在していた血管を指し、2枚の写真から癒着を疑ってもよいとした。これも、時々前置胎盤?の時にみられる所見で癒着胎盤特有の所見ではない。癒着を疑ってもよい所見だからMRIをすべきだったと証言。MRIは有用とされているが、決してMRIをとったから癒着胎盤を診断できるまでには現在のところ至っていない。


どうやら証人が証言した所見は実際の所見とかなり異なっているようです.

また,午前中の検察側からの尋問に対し,証人は超音波検査で疑うことが可能であったから,MRIを行うべきであった,ともおっしゃっています.確かにMRIで癒着胎盤が診断可能であったという報告もありますが,癒着胎盤のMRI診断はまだそれほど精度の高いものではありません.


今回の傍聴記で印象深かったのは,田中教授がどのような観点から今回の鑑定を行ったかという発言です.

第六回公判についてより
弁護1: 今回の鑑定を先生がおやりになった。刑事上の過失があるかないかということで、先生は鑑定をなさったわけですか

証人: 私は医学上、安全な医療をするにはどうすればいいかという観点で鑑定を行いました。


刑事事件の鑑定書でなければ,例えば症例検討会などではこの観点は正しいものとなるのでしょう.でも今回は刑事事件の鑑定書です.刑事上の過失があるかないかという観点が重要ではないでしょうか?そして仮にそのような観点から鑑定が行われていたなら,違った鑑定書となっていたのではないでしょうか?

次回の公判は8月31日、K先生ご本人の証人尋問が行われます.
[PR]

by sui-m | 2007-07-25 19:45 | 医療
『幸せなお産』のその後
「NATROMの日記」さんの『信仰と狂気~吉村医院での幸せなお産』
『幸せなお産』というコラムが紹介されています.

『幸せなお産』の経緯をまとめると下記のようなものになります.

オーガニック生活を送っていたある夫婦のところで妊娠が発覚.
自然分娩を希望したが逆子であったため助産院に断られ,
大阪の病院では児頭骨盤不均衡のため自然分娩は無理と言われた.
お灸、ホメオパシー、逆子体操といろいろ試みたが結局逆子は戻らず.
それでも自然分娩を希望し,吉村医院を受診.
吉村先生は「バリバリの安産です」と言って受け入れてくれた。
まき割りやスクワットをしながら陣痛を待ち,出産予定日から1ヵ月過ぎて
やっと陣痛がきたがなかなか生まれず3日目に転院.
転院先で帝王切開で出産.
出産翌日に吉村医院に母児ともに転院.
生後3日目の授乳中に妻が居眠りをしておこった事故で児死亡.


魚拓はこちら

信じられないのはこれはどうやら実話であり,
さらにこの方(父親)は本気でこれが「幸せなお産」だったとおっしゃっていること.

『幸せなお産』に手を加えたものが『雪が降るまち』と称してブログに記載されています.

吉村先生がいつも言うように、誘発分娩、帝王切開といった目先の安全や医師の都合を優先した宇宙からは外れたお産では、
子育てと言う人生の最大の喜びが、きっと何割引かになるのだろう。

 
ゆきまつは、僕たちに幸せな3日間をくれたのかもしれない。
本来ならば、ゆきまつはゆきのおなかの中でなくなっていたのかもしれない・・・
「お産は、宇宙が決めること。なくなる命もある・・・」
今さらながら、Y先生が日頃から口にしていた言葉が思い出される。
Y先生が僕たちにくれた3日間・・・陣痛の間、2万人の赤ちゃんをとりあげたY先生には、ゆきまつの声が届いていたのではないだろうかと思う。
己の運命を知りつつ、ゆきまつは僕とゆきのあいだにうまれて来てくれたのか?
最後の瞬間にさえ、ゆきまつは僕たちに生きる希望をくれた。
蘇生処置の間中、僕はゆきまつの小さな小さな手をにぎりしめていた。
ゆきまつの小さな胸は、確かに脈打っていた。
総合病院の救急隊が到着し、Y先生がゆきまつから手を離したとたん、鼓動がやんだ・・・命の火は、きえた・・・



なんだかリアリティに乏しい,まるで小説のような文章ですが
この方は本当にこう思っているのでしょう.

でも本当にこれが「幸せなお産」だったのか?

予定日を1ヶ月も超過した児頭骨盤不均衡の児,しかも骨盤位で初産.
これがいかに無謀なことか.
ちょっと調べればわかりそうなものなのに.

「目先の安全より(自分の)人生の喜び」を優先すべき?

お産は何よりもまず,母子の安全を図るのが一番大事なことだと思うのですが,
目の前にある安全をとらずに何をとるというのでしょう.

「自然分娩が無理なら帝王切開で」と普通に普通の病院を選択していたら,
親子3人での「幸せな生活」が今現在もあったかもしれないのに.


NATROMさんのコメント欄にご本人(父親)がおいでになり,コメントを残されています.
他の方がこのお産がどんなに無謀なことであったのか.
(しかもそれは十分「避けられた」ことであったのに)
このお産が周りに与えたかもしれない影響を懇切丁寧に説いても全然通じる様子がありません.

あれだけ書かれたコメント欄を読んでもなお,
児の命よりも大切な「素晴らしい体験」だったとまだおっしゃる.

理解しようと彼のコメントを何度も読みましたが,私にはわかりません.
なんだか同じ文字で同じ言葉で綴っているのにまるで違う「くに」の言葉のようです.

何故こちらの言葉が通じないのか,と向こうも思っているのかもしれませんが.
[PR]

by sui-m | 2007-07-13 20:51 | 医療