医療に関わることなどを
by sui-m
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なかのひと AX
奈良県 大淀病院事件民事裁判第1回
 まず初めに,お亡くなりになられた方,そしてそのご遺族の皆様方に深甚なる哀悼の意を捧げます。
 
 多くの先生方がブログで触れられているように,今日,奈良県大淀病院事件の民事裁判の第一回が行われました.

 まずは今日の報道から.

NHK奈良より
妊婦死亡裁判 病院争う姿勢
 http://www.nhk.or.jp/nara/lnews/01.html (Web魚拓
一部引用 
 
25日は大阪地方裁判所で1回目の裁判が行われ、被告の町と医師側は、「医師は放置していないし、妊婦が大量の脳内出血を起こしていたことを考えるとどのような処置をしても命を救うことはできなかった」と反論し、全面的に争う姿勢を示しました。
 この問題が明らかになった後、大淀病院はことし3月一杯で産科を休診しましたが、これについて被告側の弁護士は、「今回の件でバッシングを受けた結果だ。原告らの誤った主張は医療界をあげて断固正していく」と批判しました。これに対し、原告の晋輔さんは裁判の後、「病院には産科を続けて欲しかったが、事故の検証もせずに廃止を決めてしまった。逃げたとしか思えない」と話していました。



MBS毎日放送より
奈良の妊婦死亡 病院側は争う姿勢
http://www.mbs.jp/news/kansai_GE070625173400027093.shtml (Web魚拓) 
一部引用
 
夫の晋輔さんらは「担当医は脳内出血を疑って必要な検査をし、直ちに転院させるべきだった」として、町と担当医を相手に損害賠償を求めていました。
 25日の初弁論で、病院側は「脳内出血は当初から大量で、どんな処置をしていても助からなかった」と主張し、全面的に争う姿勢を見せました。
 「悲しみを味わって、さらに争ったことによる悲しみを味わう…。お母さんの亡くなったことをしっかり伝えられないと思うんで、がんばります」(高崎晋輔さん) (06/25 19:33)



中日新聞より
「遺族は責任を転嫁」 妊婦死亡で町が争う姿勢
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007062501000464.html (Web魚拓) 
一部引用
 
町側代理人は「診療体制の問題点を特定の医師、医療機関に責任転嫁しようとしており、到底許容できない」と主張。提訴を「正当な批判を超えたバッシング」と批判し「結果として病院は周産期医療から撤退、県南部は産科医療の崩壊に至っている」と述べた。
 これに先立ち意見陳述した晋輔さんは、転院先の医師から「あまりに時間がたちすぎた」と伝えられたことを明かし、おえつしながら「もう少し早ければ助かったということ。それが頭から離れません」と訴えた。
 (共同)





 新しい命の誕生を心待ちにしていたところでの思いがけない悲しい出来事.
 ご遺族の方がすぐに受け入れられないことは責められることではないでしょう.

 でも,この事件は担当医師一人に責任を負わせて,それで済むようなものではありません.

 ご遺族の方が本当に奈良県の周産期医療をよくしたいと思って裁判を起こしたというのなら
 争う相手を間違っていませんか?
 本当にこの裁判で周産期医療が良くなるのでしょうか?

 今回のような難しい事例をたった一人で診療し,最善を尽くしたにも関わらず
 裁判という医療とは全く異なる場に身をおかなければならなくなった先生のお心はいかばかりでしょう.

 私は大淀病院の産婦人科医師を支持します。
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by sui-m | 2007-06-25 23:13 | 医療
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